このHPで出てくる専門用語の簡単な解説コーナーです。
飛行機関係の事が全く分からない方にも、内容をご理解して頂けるように作成しました。
★ラダーペダル★

 航空機の動きは、重心を軸として、上下の傾き(ピッチ)、左右の傾き(ロール)、左右の方向(ヨー)と3軸の動きがあり、ラダーペダルは、航空機の左右方向をコントロールする操縦装置の1つで、左右にペダルがあり、両足で操作します。
 その構造は、左右のペダルが左右対称に前後にスライドする動き(画像1、2参照)と、左右それぞれが独立して踏む動き(画像3、4参照)ができます。(以降の説明は便宜上、前者を「ラダーステアリング」、後者を「ブレーキペダル」とします。)
 ラダーステアリングは、航空機の垂直尾翼後縁にある「ラダー」という操縦翼面と、「前輪」とが連結されており、ラダーステアリングを動かすことによりその両方が動きます。飛行中は「ラダー」により飛行機の左右の向きのコントロールに、地上では「前輪」により左右に曲がるときのまさしく車のハンドルと同じ動きを行います。
 例えば左のラダーペダルを前方へスライドさせると、地上のタキシング中は飛行機は左に曲がり、飛行中では機首を左に向けよう(飛行方向はそれほど変化しません。)とし、右のラダーペダルだとその反対に動こうとします。
 よく誤解されるのが、「飛行中は左右の向きをコントロールする」と説明しましたが、これは「旋回させる」という意味ではありません。旋回開始時や終了時に補助的に使用しますが、通常は「ラダー」操作のみで旋回は実施しません。もし水平飛行中にラダーのみを使用すると、機首は踏んだほうを向いた後すぐに機体が踏んだ方に傾き、最初だけ高度を下げながらゆっくりと「旋回」はしますが、次第にどんどん傾きが大きくなると同時に機首もどんどん下を向いて、結局「旋回」するというよりは急激に傾いた状態でかつ「急降下」状態になってしまいます。また、こういう操作を失速速度付近で行うと、スピンに入ってしまう可能性もあります。
 ブレーキペダルは、ペダルを踏むことで主輪ブレーキが動作します(飛行中は車輪は使用しないため飛んでる時に使ってもタイヤがロックされるのみで、飛行に影響する動作は何も起きません)。
主輪ブレーキは、左ペダルで左主輪のブレーキ、右ペダルで右主輪のブレーキが動作します。このため、両方のペダルを均等に使用することでまっすぐ進みながら減速でき、均等でないと強く踏んでいる方へ曲がろうとします。これを応用してラダーステアリングで曲がりきれないようなカーブを曲がる際は、ラダーステアリングと曲がりたいほうのブレーキペダルの併用により、ある程度のタイトなカーブも曲がることができます。
 尚、ここで説明した動きは、一般的な動作の説明で、航空機毎にここでの説明とは若干異なる機構(たとえば、T−1の場合は、「ラダー」のみが動き、「前輪」は連動して動かない等)となっている場合がありますのでご参考までに。


★参考写真★
写真をクリックすると拡大写真が見れます。
ラダーペダルです。(写真は私のフライトゲーム用ですが、実機も同じ形状です。)
左右のペダルに足を乗せて操作します。
左かかとでラダーペダルを左にスライドさせた状態です。
これでラダーが左に動き、地上で前輪が左へ向いて飛行機は左へ曲がります。
ラダーを右側へスライドすると、この逆の動きになります。
ペダル部分をズームアップした画像です。
つま先でラダーペダルを踏んだ状態です。
写真は左側のペダルを踏んだ状態なので、これで地上では左主輪のブレーキが作動します。
右側のペダルを踏み込むと、右側の主輪のブレーキが作動します。
ラダーペダルにより動作する箇所です。
黄矢印が「前輪」、赤矢印が「主輪」、青矢印が「ラダー」です。

Back to Logbook